服作りのプロセス③ (量産編)

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服作りのプロセス、最終回はいよいよ量産についてお伝えします!

海外工場・国内工場・個人職人・・・とどこで量産するかによって
かなり様々なケースに分かれますので、本ブログでは個人職人に依頼した場合に
焦点を当ててお伝えしていきたいと思います。

①企画・デザイン
②パターン・縫製仕様書の作成
③縫製(サンプル)
④展示会など
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⑤量産検討←ここ
⑥グレーディング(マーキング)←ここ
⑦縫製(量産)←ここ

⑤量産検討

展示会などで受けた評判やバイヤーの反応を見て、量産を検討します。
ECや通販の場合などは、予約注文を挟んでも売上げの見通しが立てやすいですね。
例えばnutteの場合だと、
生産数・スケジュール・仕様などを再度検討し、量産体制を考えていきます。

⑥グレーディング(マーキング)

マスターパターン

展示会や撮影用につくったパターンとサンプル。
これは基本的に1サイズだけで作られ「マスターパターン」と呼ばれます。
例えば、レディスならMサイズが基準となって作られます。

グレーディングとは

実際の販売には複数のサイズが必要ですよね。
ここで必要となるのが「グレーディング」という作業です。
ここで活躍するのは、再びパタンナー!

Mサイズで作られたパターンとサンプルを元に、
XS、S、L、XL・・・とサイズ展開したパターンを制作していきます。

もちろん、手作業でのグレーディングも行えますが、アパレルCADを使うと早い場合が多いです。

マスターパターンのデザイン・シルエットに忠実に
サイズだけを大きくするのは、サイズ展開が広がるほど難しい作業。

ですがパタンナーにグレーディングを依頼すれば、例えばXXXLやXXXSなど
市販ではほとんど手に入らないようなサイズの服も制作できます!

マーキングとは

当たり前ですが、服は生地から作られます。
利用する生地から、どのようにパターンを抜けば最小要尺で済むかを
計算するのがマーキングという作業です。

こちらも、パタンナーがアパレルCADを使って行うケースが多いです。
1点、2点だとあまり影響がない場合も多いので厳密な作業は省略されることもありますが
ロットの数が増えるに従い、マーキングを正しく行うことで原価のコストカットができます。

sewing machine

⑦縫製(量産)

販売にむけた量産を行います。
必要となる生産量(ロット)に応じて、どのように量産するかを決めていきます。

個人縫製職人

・目安ロット:1点〜数百点など
・メリット:小ロットから生産可能、個人のため受注生産やサンプル縫製などロットが関係ない生産には最適
・デメリット:短期間の大量生産は困難。また個人間同士のやり取りや職人によって対応可能な範囲が異なるため、
 生産のマネジメントを依頼側でもしっかり行う必要がある。

国内縫製工場

・目安ロット:約100点〜
・一部、数十単位の小ロット対応可能な工場も
・所有設備によって得意とするジャンル(レディス・メンズ)やアイテム、扱える素材が異なる
・メリット:品質が高く、対面でのやり取りができる。また個人では対応できない専門性の高い技術は
・デメリット:一定のロット数と予算が必要。また繁忙期は重なることもある。
 数名で運営されている工場も多いので、依頼可能なスケジュールやアイテムに制限があることも。

海外縫製工場

・目安ロット:約1000点〜
・主に中国、ベトナムなど東南アジアに工場があるケースが多い
・メリット:大量生産の場合は、低コストにて生産ができる。
 また生地メーカーや振り屋と連携をしているので、従来のアパレル生産に沿って
 製品を効率的に生産したい場合には最適。
・デメリット:大量ロットが必須。工場によってはクオリティコントロールの問題も。

先上げ

量産の前に、ミスや修正がないか1点だけ最後まで仕上げて納品し
最終的なデザイン、仕様、サイズなどの確認を行うことを「先上げ」といいます。

特にサンプルの制作を行わない場合、ラストサンプルから修正がある状態で
量産縫製を依頼する場合などは「先上げ」を行うことで
より確実に、意図した通りのアイテムの制作を行うことができます。

nutteでももちろん対応していますので、先上げを希望される場合には
案件詳細のところに記載してくださいね。

[ 服作りのプロセス③ (量産編) ]成約のコツ2015/07/21 04:49